MIT版App Inventorについての覚書・その2
前回はMIT版AppInventorβ版の導入方法を簡単に解説させてもらいました。
なので今回は前回の続きと、環境構築中につまづきそうな箇所(というか、自分がつまづいた箇所)についての補足を書いていこうかと思います。
■環境構築の続き
先週の記事では確か、AppInventorを起動する前くらいまで解説したと思います。
必要な物は一通りDL出来ていると思うので
再びMIT App InventorのHPにある「Use MIT AppInventor」のボタンを押し、自分のGoogleアカウントでログインしてみましょう。
すると、下の画面と同じようなページが開くと思います。
ここまで来れば、AppInventorの使用準備はほとんど終わったと言っても良いでしょう。
ちなみにこの画面はアプリケーションのUI(ユーザインタフェース)を決める画面、いわばデザインをいじる画面です。
※Eclipseを使われている方は、レイアウトのxmlファイル内の『Graphical Layout』をイメージして頂くと良いかも。
ここで画面にボタンやテキストボックスを配置したりするわけですね〜。
■AppInventorの2つの画面
普通、Androidのアプリケーションを作る場合はここからは動作処理部分のコードをガリガリ書いて・・となるわけですが
「AppInventorではコードを書くことはない」と前回申し上げました。
じゃあ、どこで動作部分を作っていくの??
と思う方も少なくないと思います(というか、自分も最初は戸惑いました)。
さてここで一度、App Inventorの画面に戻ってみましょう。
画面の右上に「Open the Block Editor」
というボタンがあると思いますのでこれをクリックしてみてください。
クリックすると「AppInventorForAndroidCodeblocks.jnlp」というファイルのDLが始まるので
そのままDLして実行してみましょう。
すると、下のような画面が立ち上がると思います。
そう、これが動作部分を作っていく画面です!
AppInventorは「見た目」部分と「処理」部分を作る画面にそれぞれ分かれてるんですね。
この画面が問題なく開けば、AppInventorの環境設定は完了です!
■設定手順でつまづく箇所について
上の画面がすんなり開かず、設定につまづいてしまうケースがあるので補足していきます。
「AppInventorForAndroidCodeblocks.jnlp」を実行すると、下のような画面が開いた方がいると思います。
そしてよくわからないまま、ダイアログの「取り消し」を押すと・・・
こうなります。
ダイアログにErrorと書いてあるように、エラーメッセージがつらつらと書いてあり
設定に失敗しています。
エラーダイアログに書いてある内容は場合によって異なるのですが
こうなってしまう原因は1つです。
それは、PC内に『App Inventor Setup』が入っていないから。
『App Inventor Setup』をインストールすると、C:\Program Files (x86)フォルダ直下に「AppInventor」というフォルダが出来ます。
※OS:Windows7のPCにデフォルト設定でインストールした場合
その中には「commands-for-Appinventor」というフォルダがあって
USBドライバやらADBコマンドのbatファイルとか色々なものが入っています。
調べてみたところ、BlockEditorを起動する際に「AppInventorForAndroidCodeblocks.jnlp」を実行すると
上記の「commands-for-Appinventor」フォルダを参照しにいっているのです。
エラーが起きる流れをまとめると
1.『App Inventor Setup』をインストールせずにAppInventorを起動する。
↓
2.BlockEditorを開こうとしても、「commands-for-Appinventor」のフォルダがあるはずもないので当然参照に失敗する。
↓
3.設定に失敗して、エラーダイアログが出る。
こんな感じですかね〜。
ちなみに自分が参照したページを下記に記載しますのでご参考までに。
AppInventorの会
「BlockEditorについて」
※要Googleアカウント
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今回はこの辺にしておこうと思います。
少々長くなってしまいましたが、少しでも読んでくださった方のお役に立てば幸いです。
それではお疲れ様でした!